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- ガス代=取引処理の実行に必要な手数料
- ガス代は取引を処理してくれる人の報酬になる
- ブロックチェーンの処理が遅延するとガス代が高まる
- 処理速度の速いチェーンを使えばガス代を削減できる
今回は、仮想通貨で必要になる「ガス代」について解説します。
結論、ガス代とは仮想通貨の取引・送金等に必要になる手数料のこと。
仮想通貨を扱う上では避けて通れないので、この機会にマスターしておきましょう!
ガス代の計算方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨のガス代とは?
ガス代とはざっくり言うと、ブロックチェーン上の取引を行う際に必要な手数料のこと。
車にもガソリンが必要なのと同じように、ガス代はネットワークを持続するための燃料になります!
ガス代はGwei(ギガウェイ)という単位で表示され、1Gweiは0.000000001ETHになります。
ガス代はそれぞれのチェーンのネイティブトークンで支払いを行いますよ。
例えばイーサリアムチェーンであれば、ETHでガス代が請求されます。
ガス代は取引承認者への報酬
ガス代を支払う理由はズバリ、「取引承認者へのお礼」のためです。
仮想通貨の取引・送受信などは、マイナー(取引承認者)がいないと成立しません。
なぜなら、ブロックチェーンは特定の企業や組織に管理されていないから。
ガス代やブロックチェーンからの報酬があるからこそ、マイナーは面倒な取引処理を行ってくれます。
マイナーへのお礼だけでなく、無意味な取引やスパムを抑制する目的もあります!
ガス代が必要になるタイミング
ガス代が必要になるのは、たとえば以下のタイミングです。
- ウォレット経由の仮想通貨の送受信
- NFTの送受信・ミント(新規発行)
- 分散型アプリを使った仮想通貨取引
ガス代がかかるタイミングを理解していないと、余計な出費につながるケースも。
上記のタイミングではガス代を見越して、仮想通貨を準備しておきましょう!
仮想通貨のガス代が高い理由
実は現在、仮想通貨のガス代の負担がどんどん重くなっています。
ガス代が高騰している背景には、以下のような要因が絡んでいますよ。
イーサリアムを使っている
イーサリアムチェーンは人気のチェーンですが、処理速度が遅いのが課題…。
イーサリアムと別のチェーンの処理速度の違いは、以下のとおりです!
ブロックチェーン | 処理速度 |
---|---|
イーサリアム | 15件/1秒間 |
Polygon | 7,000件/1秒間 |
BSC | 1,000件/1秒間 |
Avalanche | 4,500件/1秒間 |
取引処理件数がチェーンの上限を上回ると、それに伴ってガス代が高騰します。
元々の処理速度が低いイーサリアムでは、ガス代の高騰が起こりやすいんですよね。
また、仮想通貨ETHの価格高騰もガス代が高まる要因になっています!
チェーン上で取引が集中している
どのチェーンにも言えますが、取引処理が集中している間はガス代が高騰します。
交通渋滞をイメージするとわかりやすいですが、前が詰まっている状態では新規取引の処理が進みにくくなります。
チェーンが混雑するのは取引処理やユーザー数の増加だけでなく、取引処理の難易度も要因となってきますよ。
時間帯によってガス代が大きく上下してくる点に注意してくださいね!
仮想通貨のガス代の計算方法
ここでは、ガス代の計算方法について詳しく解説していきますよ。
ガス単価×ガス料金で算出できる
結論、ガス代の計算式は以下のとおり!
ガス代 = ガス限度額 x ( 基本手数料 + 優先手数料 )
- 基本手数料:
チェーンの変動具合で変化 - 優先手数料:
マイナーに支払う手数料(チップ) - ガス限度額:
ガス代を支払う際の最大量
実際に具体例を用いて、ガス代の計算をしてみましょう!
ETHの価格が2,875.54ドルの時に、11.54ドルの仮想通貨送金を行いました。
以下は、ガス代計算に必要な項目の実際の値です!
上記の値を計算式に当てはめると…。
21,000 ×(29.1012 + 0.0094)=611,322Gwei
算出したガス代をドル換算していきます!
611,322Gwei = 0.0000611322 ETH = 1.79ドル
今回の送金条件では、1.79ドルのガス代支払いが必要というわけですね!
ウォレット等でガス代は自動表示されるので、計算式は頭の片隅にでも入れておこう。
ガス代次第で処理が優先される
実はガス代を多めに支払うことで、取引処理を優先してもらえるんです。
それもそのはず、マイナーは高いガス代をもらえるに越したことはないから。
ちなみにガス代の調整は、仮想通貨ウォレットの送金シーンで進められますよ。
たとえばメタマスクの場合、「低・市場・積極的」の3段階のガス代が用意されています。
積極的に設定すればガス代は高まりますが、取引処理を早めにお願いできます。
【24年最新】メタマスクの使い方完全ガイド【全画像付き】仮想通貨のガス代を抑える4つのコツ
ガス代を安く抑えるコツは、以下の4つです!
混雑する時間帯の取引を避ける
まずは、取引処理が混雑しやすい時間帯の取引を避けるのがおすすめ。
どの時間帯が混雑しやすいかは、日によっても違ってきますよ。
直近の時間帯によるガス代の負担度合いは、以下の画像のとおり。
日本時間であれば午前9時からが、比較的安価なガス代負担になりそうですね。
逆に日本時間の深夜は、取引が活発になりやすいのでガス代高騰に注意です!
その都度ガス代を確認して、安いタイミングで取引を進めましょう!
処理速度の速いチェーンを使う
処理速度の速いチェーンを使えば、ガス代の負担を激減できます!
僕の場合、以下のようなチェーンをメインで利用していますよ。
- Binance Smart Chain(BSC)
- Arbitrum
- Solana
- Avalanche
じゃあどのくらいガス代に違いがあるかというと、なんとBSCはイーサリアムの約10分の1程度のガス代負担でOK。
上記のチェーン上でもETHを扱えるので、積極的に処理速度の速いチェーンを使おう!
仮想通貨の送金はまとめて行う
その都度数千円のガス代を払うのって、かなり負担が重たいですよね。
しかし頻回な送金を減らすことで、ガス代の支払い回数を抑えられますよ。
不要普及の送金は控えて、ここぞというタイミングで送金を行いましょう。
どうしてもの場合は、処理速度の速いチェーンを活用!
ガス代を調整して安くする
ウォレットからの送金であれば、ガス代を調整することで負担を軽減できます。
処理速度は遅くなりますが、ほんの数分程度なので気になりませんよ。
急ぎで送金する以外は、ガス代の設定を「低」にしておきましょう!
ガス代が低すぎると処理が実行されないリスクがある点には注意してくださいね!
【まとめ】ガス代を抑えて仮想通貨取引を進めよう!
あらためて、仮想通貨のガス代負担を減らす方法は以下のとおり。
イーサリアムは今後、ガス代を削減していくようなアップデートが予定されています。
それまでは、その他のチェーンで低コスト化を図っていくのがおすすめですね。
ぜひこの記事を参考に、ガス代を最小限に抑えた仮想通貨取引を進めてみましょう。